また、明日~天使の翼を持つキミへ~
『はぁ!?』
グッと眉間にしわを寄せる親太郎。
「だって、この顔、小さい頃よくしてたじゃん」
「小さい頃?」
颯太くんの興味が増す。
あたしは颯太くんに頷いて、話を続けた。
「悪い事をしたあとにね、この顔で『ごめんなさい。ゆるして』って謝るの」
「親太郎にもそんなかわいい時期があったんだ」
「親太郎にもってなんだよ!!」
あたしは颯太くんと目を合わせクスっと笑った。
「菜緒も、そんな作り話すんなよ」
「事実じゃん」
あたしがツンと言うと、親太郎はグっと押し黙った。
「事実なんだ」
それを見た颯太くんが、クスクスと笑う。
「笑うな!!」