また、明日~天使の翼を持つキミへ~
高校2年、2学期。
あたしも親太郎も17歳。
残念ながら体育祭には出ることができなかったけれど、このまま順調にいけば文化祭には出られるはず。
また、親太郎の歌を聞くことができるんだ。
あたし達は、学校へ着くなり3人の元へ向かった。
文化祭を1週間後に控えているから、きっと音楽室で打ち合わせをしているはず。
親太郎は目を輝かせた。
細くなった足で階段を蹴り上げ、1段飛ばしで走っていく。
あたしの心配の声なんて、今の親太郎には全く届いていなかった。
あたしも必死に、階段を1段飛ばし。
親太郎の背中を追うことが、楽しくて仕方なかった。