また、明日~天使の翼を持つキミへ~
「夢…じゃないよな……」
1歩,2歩とゆっくり近づいてくる高橋くん。
拓海くんと叶くんも、目を丸めてその場に立っていた。
親太郎はコクンと頷いて
「ただいま」
静かにそう言った。
その瞬間、3人は親太郎目がけて走ってきて、そのまま抱きついた。
よろける親太郎。
3人同時に受け止めるのに、あたふたしていた。
「おかえり」
3人が声をそろえた。
「やっと、戻ってきたんだな」
拓海くんの声が震えている。
なかなか顔を上げない3人。
親太郎の肩に顔を埋め、親太郎が潰れてしまうくらい抱きしめていた。