また、明日~天使の翼を持つキミへ~


相変わらずしわくちゃなシャツ。


ちゃんとおばさんがアイロンをかけてくれたはずなのに、どうしたらあんなにしわくちゃになるんだろう。


やんちゃな証拠だ。


親太郎はいつだって、全力で駆けて飛び跳ねていた。


あたしも親太郎の背中を追って全力で走って、一緒に飛び跳ねた。


考えてみたら、あたしも相当やんちゃだ。


ホント、あたしって親太郎一色なんだから、笑える。



「久しぶり」


隣の片山さんに、親太郎が言った。


片山さんの気持ちを知ってか知らずか、親太郎は何だか照れ臭そうだ。


でも、片山さんの方は


「…うん」


と、俯いて控え目な返事。


きっと、片山さんも照れてるんだね。


でも、嫉妬はしないよ。


絶対、嫉妬なんて、しない。




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