また、明日~天使の翼を持つキミへ~
でも、だから、親太郎には飽きないんだよなぁ……
気付かれたと思ってヒヤヒヤするけど、本人は全く気付いていなくて。
気付かれてないと安心すれば、あたしの知らないところでとっくに気付いていて。
親太郎の全てを知っているつもりだけど、こういうところは、何年経っても、先読みすることができないの。
ホント、不思議。
親太郎は、休み時間になる度に男子に囲まれた。
色々と質問攻めにあい、困った顔をしながらも、嫌がってはいない。
やっぱり女子は遠くでヒソヒソと話しているだけで、親太郎の傍にこようとはしなかった。
女子は照れ臭いのかな。
もしかして、片山さん以外にもいるのかな。
親太郎のことを好きな人。
それは困るよっ!!
これ以上ライバルが増えるのはゴメンだよ。
あ~。
どうしよう、気が気じゃない……