また、明日~天使の翼を持つキミへ~
音楽の授業では進んで指揮者をして。
苦手な国語の授業では辞書を片手に発表をした。
数学では自ら手をあげ、黒板に答えを書いた。
いつもどおりの普通の授業。
当たり前の日常。
でも、今のあたし達にとって、その当たり前の日常はキセキだった。
親太郎は、こんなにイキイキしてたんだ。
今までそれが当たり前すぎて、全く気付かなかった。
難題に頭を抱える後ろ姿も。
欠伸をして大きく動く猫背の背中も。
とてもキラキラと輝いていた。