また、明日~天使の翼を持つキミへ~
「え!? うっそ!! マジで?」
あたしは、親太郎の手を振り払って大袈裟な声を上げた。
「おまえがトイレでクソしてる間に売り切れたってよー。何にする?」
ク、クソ……って。
乙女に向かって、クソって……
周りの視線、全部こっちに集まってるし!!
「あたしっ!! クソなんてしてないよっ!!!!」
否定しようとしたのが、間違いだった。
シンと静まり返る廊下。
さっきよりも視線が集まって。
あー、穴はどこ?
今すぐ、穴に入りたい……