また、明日~天使の翼を持つキミへ~
ムキになって口を尖らせる親太郎。
うん。
わかってるよ、親太郎。
あたしだって、今なら空を飛べそうな気がするもん。
体育館の舞台の上で照明に照らされる親太郎を想像するだけで、ドキドキが止まらないんだから。
これ以上好きになったらどうしよう。
一生離れたくないって、重い女になっちゃう。
でも、あたし、幸せだなぁ。
「あたし、すごく嬉しい」
あたしの言葉に、『何だよ突然』と、親太郎は目を丸めた。
「こうやって、親太郎とまたここからこの景色を見ることができて。頑張ったね」
あたしが言うと、親太郎の瞳が微かに揺れた。