また、明日~天使の翼を持つキミへ~
すごく憎くなった。
辛かった。
親太郎は何も変わってないよ。
むしろ、毎日一歩ずつ前進してる。
あたし達と同じように、ちゃんと生きてる。
そうだよ、ちゃんとあたしの隣で生きてくれてる。
喜んでくれると思ってたのに。
大好きな親太郎がまたクラスに戻ってきて、片山さんもみんなと同じように喜んでくれると思ってた。
それなのに……
「ごめんなさい……」
片山さんの声は、震えていた。
玄関のタイルに、ポタポタと雫が落ちていく。
「本当に、ごめんなさい……」
「………」
「違うの……。今でも、本当に三浦くんのこと好きなの……」