また、明日~天使の翼を持つキミへ~
夕方。
おじさんと一緒に病室に入ってきたのは、高橋くん達3人だった。
「おまえら……」
「来て、くれたんだ」
あたしは、親太郎と一緒に目を丸め3人を見た。
それを見て、おじさんはフッと笑った。
「廊下の途中でばったり会ったんだよ」
3人に椅子をすすめながら言ったおじさん。
でも、叶くん達は『すぐに帰るので』と、遠慮していた。
「親太郎。おまえは本当にいい友達を持ったな」
おじさんは、おばさんの隣に立ち、親太郎に微笑みかけた。
その目元が、親太郎にとても似ていた。
「そうね。親太郎は、本当に幸せ者だわ」
おばさんも、おじさんと同じように微笑んだ。
3人は、少し恥ずかしそうに下を向きながら頬を緩めていた。
「俺も思ってる。こいつらは、最高のダチだって」
親太郎が言うと、3人は目を丸めて親太郎に近づいた。