また、明日~天使の翼を持つキミへ~
「おまえ、何か変だぞ? どうした?」
お兄さんぶった親太郎の口調。
あたしが落ち込むと、いつもこの口調になる。
ほんっと、変わらないんだから。
あたしも、親太郎と同じように寝返りを打った。
間近で親太郎と目が合う。
電気を消していてよかったと思った。
目が合った瞬間、頬の温度が上昇したから。
「親太郎さ、今一番したいことってなに?」
「したいこと?」
コクンと頷く。
「そうだなぁ。また、歌いたいかなぁ」
親太郎は天井を向いた。