また、明日~天使の翼を持つキミへ~
「じゃあね、親太郎。ご飯の邪魔にならないように、もう帰るね」
「おー。肉まんサンキューな。あ、明日は何かお菓子買ってきてよ。メシがこれだけとか、絶対朝までもたないからさ」
「検査結果で異常がなければね」
「あるわけねぇだろ、こんなにピンピンしてんだから。むしろ、このメシで身体壊しそうだよ」
「んなわけないじゃん。ちゃんと栄養考えて作られてんだから。いいダイエットになるんじゃない?」
「おまえじゃないんだから、ダイエットとか必要ないし」
顔を歪めながら、魚を一口パクリ。
親太郎って、1日1回嫌みを言わないと気が済まないのかな。
せっかく、ここまで来てやったのに。
「そんな事言うんだったら、絶対お菓子とか買ってこないから!!」
フンっと、鼻を鳴らし、大股で病室を出た。
中から、『えー!!』っと親太郎の声。
聞こえないふりをして、グングン廊下を歩いた。