また、明日~天使の翼を持つキミへ~


――は?

ライブ?


グッと、眉間にしわが寄る。


「誰と?」


「だーかーらー。それは高校に入ってから、いいヤツを見つけるんだよ」


「へー」


「なんだよ、その煮え切らない返事」


ブスっと頬を膨らませた親太郎は、学習机の椅子にまたがって座った。


背もたれに顎を乗せて、あたしを睨みつけている。



「なによ、その顔」


「だって、俺、わっせ本気なのに」


ふて腐れる親太郎。


小さな子供かっての!!


明日から高校生だっていうのに、ちっとも大人になってないんだから。



「わかりました。聞かせて下さい」


カーペットに座っていたお尻を持ち上げ、親太郎のベッドに腰掛けた。


一気に、親太郎の目が輝きだした。



< 61 / 366 >

この作品をシェア

pagetop