初恋天使
第一章  天使が舞い降りた?

入学式―――――――



 私は憧れであった海代高校に入ることができてすっかり舞い上がっていた。
 
 
 頭の悪い私は徹夜の日々を繰り返し、猛勉強し、この高校にギリギリで入学した。
 
 
 どうしてこの高校に入ったのかって?

 
 それは…
 
 
 制服はすっごくかわいいし!中学校が同じ友達もいるし!イケメンが多いって噂だし…(笑)
 

 あと、春といえば出会いの季節!!王子様みたいな人とか現れないかなぁ。

 
 なーんて夢のようなことを考えていたら、


「なぁ~にニヤニヤしてんのよ!今すっごいヤバイ顔してたわよ。ちょっとひいたわ」



 となりで毒を吐いてくるのは一番仲のいい友達。坂口優奈(サカヅチユウナ)



「ひっどー!ってゆうか、そんなヤバイ顔なんてしてないもん!!ニヤニヤはしてたかもしれないけど…」


「はいはい。わかった。わかった。ってか電車に乗り遅れるから急ぐよ」



 優奈は私の反論を軽く受け流して早歩きで人混みの中に消えて行った。



「待ってよ~!!私…そんなに…速く…歩け…な…い…」



 はぁー…。
 なんであんなに優奈は早いんだか…。



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