キリリク小説
「・・・自分は、女の子と貸し借りしてたじゃん」
さっきのことを思わず口にしてしまう。
「は?」
「さっき、家の前で女の子と喋ってた。CD貸し借りしてた」
「あぁ、あれ従兄妹。しかも貸し借りしてねぇし」
ドカッと目の前に座る渉。
「・・・は?どういうこと??」
いとこは分かった。
けど、貸し借りしてないって…?
「あいつの兄貴にCD貸してて今日返しに来るって言ってたんだけど、妹を使って来やがったのさ」
「あ・・あぁね・・」
納得。じゃぁ、一人で勘違いしてたってことですか。