~コトノハ~
~開催~
いま私は見渡す限り真っ暗な空間に一人で立っている、いや、正確には立っていると思う、だ。何故なら足元すら真っ暗で立っている感覚すらない、もしかしたら私は横になっているのかもしれないが身体に何かが触れている感触が無いのでそれすらわからない。


手で身体を触ることができるので感覚は失ってない、目は開けていようが閉じていようが暗闇……目を開けてれば自分の身体だけは見えるから開けている方がマシかもしれない。


さて、私の記憶が確かで、なおかつ頭がおかしくなっていなければ私はさっきまで自分の部屋でテレビを見ていたはずだ。眠気はほとんど無かったから急に寝てここは夢の中だっていうオチはないはず。睡眠薬でも盛られて一瞬で寝てしまったと言うならなり得るがそんなことをして誰が得をするのだろう?ストーカーとかの仕業かもしれないがストーカーが出来るほど容姿が整っている自信はない。


そんな風に色々考えていると目の前に急に何かが現れた


『おめでとうございます、貴女は神に選ばれました』


ああ…これが現実でも夢でも、私の頭はおかしくなってしまったらしい…

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