~コトノハ~
『次に戦いの方法ですが、勝つには二つの方法があります。一つは相手の持つ【現象】の名称を相手の頭に触れながら唱えること、貴女の場合は【加速】と唱えられれば負けることになります。そして相手の起こした【現象】を打ち消すのも名称を唱えながらその【現象】に触れれば可能です』


わけのわかんないピエロから聴きたくもない説明を受け続ける夢ってどんな悪夢だろう?ほっぺたでも抓ってみたら起きれたりしないだろうか?


『もう一つは相手を殺すことですね。逆に今言った方法を相手に行われてしまうと貴女の負けになります』


「えっ…」


ピエロが物騒なことを言ったのと、自分のほっぺたに痛みが走ったのはほぼ同時だった。夢なのに…何で……痛いの……?


『説明は以上です、何か質問はありますか?』


「ちょっ、ちょっと待ってください!」


今のはたまたま向こうでもほっぺたを抓っちゃっただけだ。そういうことはよくあるってきくし…こうなったら思いっきり自分を叩けば


『質問がないならそろそろ開催しますが?』


「ちょっと黙ってて!」


バシン!と大きな音がして、私のほっぺたと手に大きな痛みが残った


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