望美
~ママ、離れないわよ。私は絶対に!~
政子も、
「さぁ…私の意識が戻った時はもう中絶はおわっていたんだけれど御医者様も看護師さんも皆、浮かない表情をしていたわ…。
何かヒソヒソ陰で話たりしていて…。」
と分娩室で起こっていた悪夢に気づいていない。
義昭は、
「まったく…、医者は突然狂っちまった様にいなくなるし、中には入れさせて貰えないし、どうしたっていうんだよ!!」
と言うと、車のスピードを上げ帰路への道を走らせていった。
しばらくすると、屋敷が見えてきた…。
政子には、華やかな筈の御屋敷が、何故か恐ろしい暗黒のオーラに包まれている気がしてならなかった。
屋敷に戻った政子と義昭が玄関ホールへ入ると美華がただならぬ表情で立っていた。
「どうしたんだよ、姉さん!!」
と不安げに義昭が聞くと、
「お、お母様の様子がおかしいのよ!!
今日、担当マネージャーの方が御見えになられたんだけれど、なんでもお母様ったら『鏡』が怖くて見れないなんて言いだして、仕事も全部キャンセルなさったんだって!!」
「えっ!?」
驚く、政子と義昭。
大女優としてキャリアも有り、人一倍責任感の強い鶴子が仕事を休むなどあり得ない…。
「さぁ…私の意識が戻った時はもう中絶はおわっていたんだけれど御医者様も看護師さんも皆、浮かない表情をしていたわ…。
何かヒソヒソ陰で話たりしていて…。」
と分娩室で起こっていた悪夢に気づいていない。
義昭は、
「まったく…、医者は突然狂っちまった様にいなくなるし、中には入れさせて貰えないし、どうしたっていうんだよ!!」
と言うと、車のスピードを上げ帰路への道を走らせていった。
しばらくすると、屋敷が見えてきた…。
政子には、華やかな筈の御屋敷が、何故か恐ろしい暗黒のオーラに包まれている気がしてならなかった。
屋敷に戻った政子と義昭が玄関ホールへ入ると美華がただならぬ表情で立っていた。
「どうしたんだよ、姉さん!!」
と不安げに義昭が聞くと、
「お、お母様の様子がおかしいのよ!!
今日、担当マネージャーの方が御見えになられたんだけれど、なんでもお母様ったら『鏡』が怖くて見れないなんて言いだして、仕事も全部キャンセルなさったんだって!!」
「えっ!?」
驚く、政子と義昭。
大女優としてキャリアも有り、人一倍責任感の強い鶴子が仕事を休むなどあり得ない…。