望美
~ママ、離れないわよ。私は絶対に!~
鶴子が狂い始めてから2週間がたった。
政子の部屋
政子と義昭が今回の事件について話している。
「どうしたんだ母さん…。あんなに悶え苦しんで。精神科を受診しても原因不明だって言われるし……。
何が起こったっていうんだよ!!」
と苦しそうに話す義昭。
政子は、
「……望美の復讐だわ。」
と呟いた。
「そ、そんなこと!!自分の出生を反対した者への復讐ってことか?
いくら化物の子だからって、そんな現実離れな!!」
必死で信じようとしない義昭。
しかし、政子には気になってならないことがあったのである…。
「義昭さん、私、また恐ろしい悪夢を見てしまったのよ……。」