望美
~ママ、離れないわよ。私は絶対に!~
――中絶した直後の政子の夢――
政子の部屋で6、7才ぐらいの望美がピカピカのママゴトセットでおママゴトをして遊んでいる。
そんな望美を政子は切ない顔で見ていた。
望美を中絶してしまった今、もう望美は夢に出てはこないだろうと思いこんでいたからである。
しかし、そんな望美にまた夢で逢えた政子は嬉しい反面、事情により堕胎してしまったという後悔と申し訳ない気持ちでいっぱいだったのだ。
「はい、今日はカレーを作りますよ!!
タマネギ切って~~♪
ジャガイモ切って~~♪」
と無邪気な望美。
オモチャのタマネギやらジャガイモやらを、おママゴト専用のプラスチックの包丁でスパスパと切り始めた。
「ごめんね、望美。ごめんね!!」
涙を流しながら謝っている政子。
「お肉を切って~~♪」
「ごめんなさい…。望美。ごめん!」
「ニンジンを切って~♪」
「ごめんね!!!」
と政子が言うと望美の動きがピクッと止まった。
そしてもの凄い勢いでオモチャのニンジンを「スパッ!!!!」
と切ると、その包丁を政子のお腹に向け、
「ブスッ!!」
と望美は言うとケラケラ笑いながらお腹を刺してきた。
政子の部屋で6、7才ぐらいの望美がピカピカのママゴトセットでおママゴトをして遊んでいる。
そんな望美を政子は切ない顔で見ていた。
望美を中絶してしまった今、もう望美は夢に出てはこないだろうと思いこんでいたからである。
しかし、そんな望美にまた夢で逢えた政子は嬉しい反面、事情により堕胎してしまったという後悔と申し訳ない気持ちでいっぱいだったのだ。
「はい、今日はカレーを作りますよ!!
タマネギ切って~~♪
ジャガイモ切って~~♪」
と無邪気な望美。
オモチャのタマネギやらジャガイモやらを、おママゴト専用のプラスチックの包丁でスパスパと切り始めた。
「ごめんね、望美。ごめんね!!」
涙を流しながら謝っている政子。
「お肉を切って~~♪」
「ごめんなさい…。望美。ごめん!」
「ニンジンを切って~♪」
「ごめんね!!!」
と政子が言うと望美の動きがピクッと止まった。
そしてもの凄い勢いでオモチャのニンジンを「スパッ!!!!」
と切ると、その包丁を政子のお腹に向け、
「ブスッ!!」
と望美は言うとケラケラ笑いながらお腹を刺してきた。