望美 ～ママ、離れないわよ。私は絶対に！～

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政子から悪夢の話を聞かされた義昭は、
「そ……そんな残酷な夢を……。」
と驚愕している。


「えぇ…。望美はとても私たちの事なんか許しちゃいないわよ！！きっと、きっと私たちは復讐されるわ！！」と怯えながら言う政子。


「ふ、復讐だと……！！」

ますます顔をこわばらせる義昭。


そして政子にはもう一つ、気になってしかたないことがあった。


政子は、
「貴方。最近お父様の姿が見えないじゃない！
御屋敷にも全然御戻りにならないし……。何か知ってらっしゃるの！？」
と義昭を問い詰めた。

何も言わず、黙りこくる義昭。



「貴方！！どうしたっていうのよ！！お父様はどうしたっていうの！！」
と激しく問い詰める政子。


すると義昭が重い口を開き、
「実は…、父さんいなくなったんだ…。」
と言い出した。


「え！？」
理解に苦しむ政子。


義昭は辛そうに、
「お前が退院してから、突然いなくなったんだよ！！今、必死で会社の連中や警察が捜索している所なんだ！！」
と激白した。