望美
~ママ、離れないわよ。私は絶対に!~
ある晩の政子の夢
政子の部屋の大きな黒いソファに座っている政子、そして望美。
以前より背が伸びた望美はキャキャッと言い政子に抱き付くと、 「ママ、わたくしにこの本を読んでくださる!!」
と一冊の本を差し出してきた。
「えっ!?」
と戸惑う政子。
本の題名には、
『愛しのカトリーヌへ…』
と書かれている。
政子は手渡された本をペラペラとめくりその内容を読むとギョッとして、とっさに望美へ突き返してしまった。
「こ、こんなの読めないわ!!読めない!!」
と取り乱す政子。
しかし望美は殺気迫る表情で、
「読んでよ…。読んでよ…。もし、もし読めないっていうんなら………。」
と脅すように囁きかけ、読ませるよう促す。
そのおぞましい姿をみた政子はもう、屈服してしまい、
「わ、分かったわ!!読むから!!」
と本をひろげて望美へ読み始めたのである……。
「愛しのカトリーヌへ…。
あるところにクララという貧しい娘がおりました。
クララは貧しい家の為に身売りされ、奴隷として裕福な貴族の御屋敷へと売られていったのです………。」
「フムフム…。」
と望美。
政子の部屋の大きな黒いソファに座っている政子、そして望美。
以前より背が伸びた望美はキャキャッと言い政子に抱き付くと、 「ママ、わたくしにこの本を読んでくださる!!」
と一冊の本を差し出してきた。
「えっ!?」
と戸惑う政子。
本の題名には、
『愛しのカトリーヌへ…』
と書かれている。
政子は手渡された本をペラペラとめくりその内容を読むとギョッとして、とっさに望美へ突き返してしまった。
「こ、こんなの読めないわ!!読めない!!」
と取り乱す政子。
しかし望美は殺気迫る表情で、
「読んでよ…。読んでよ…。もし、もし読めないっていうんなら………。」
と脅すように囁きかけ、読ませるよう促す。
そのおぞましい姿をみた政子はもう、屈服してしまい、
「わ、分かったわ!!読むから!!」
と本をひろげて望美へ読み始めたのである……。
「愛しのカトリーヌへ…。
あるところにクララという貧しい娘がおりました。
クララは貧しい家の為に身売りされ、奴隷として裕福な貴族の御屋敷へと売られていったのです………。」
「フムフム…。」
と望美。