望美
~ママ、離れないわよ。私は絶対に!~
男は続けて、
「じ、実は妻の夢の中での望美の成長はここ数年、この写真の年齢ぐらいでピタッと止まっていまして…。」
と言う。
ケイ子が、口を挟んで「え、ちょっと待って!10年前って事は今、10歳ぐらいのはずでは??」
と男に問いかけた。
男は、
「それが…」
と一旦口を濁すと、
「妻がいうには夢の中での彼女の成長スピードがとてつもなく早いらしいんです…。それで、数年前には既にこの写真の姿にまで成長しいたんだけれど、今は、この状態で成長をストップしているらしいんです。」
と説明した。
「はぁ……。」
その話にケイ子は驚きっ放しである。
そして男は再び話を戻すよう、今回の依頼の核心部を持ってきた。
周りに用心するように、暗く、ボソリボソリと怪談話をするような口調である…。
「数か月前、妻が突然言いだしたんです。"来る"って……。
"会いに来る"って……。」
「え?」
流石にケイ子もブルッと震えてしまった。
正直な話、この写真の女からは霊的なモノは感じとれない。
だからであろうか、尚更恐くなってきたのだった。
『生きてるらしいんですよ…。望美。』
「じ、実は妻の夢の中での望美の成長はここ数年、この写真の年齢ぐらいでピタッと止まっていまして…。」
と言う。
ケイ子が、口を挟んで「え、ちょっと待って!10年前って事は今、10歳ぐらいのはずでは??」
と男に問いかけた。
男は、
「それが…」
と一旦口を濁すと、
「妻がいうには夢の中での彼女の成長スピードがとてつもなく早いらしいんです…。それで、数年前には既にこの写真の姿にまで成長しいたんだけれど、今は、この状態で成長をストップしているらしいんです。」
と説明した。
「はぁ……。」
その話にケイ子は驚きっ放しである。
そして男は再び話を戻すよう、今回の依頼の核心部を持ってきた。
周りに用心するように、暗く、ボソリボソリと怪談話をするような口調である…。
「数か月前、妻が突然言いだしたんです。"来る"って……。
"会いに来る"って……。」
「え?」
流石にケイ子もブルッと震えてしまった。
正直な話、この写真の女からは霊的なモノは感じとれない。
だからであろうか、尚更恐くなってきたのだった。
『生きてるらしいんですよ…。望美。』