望美
~ママ、離れないわよ。私は絶対に!~
名古屋~望美を求めて~
次の日
「おはようございます!!」
「おはよう。」
「ケイ子サンおはようございます。」
ケイ子が事務所へ出勤すると、まだ朝8時だというのに全スタッフが出勤していてデスクで作業をしていた。
所長室へ入ろうとするとまたカギが開いていた。
「あ、おはようございます……。」
ケイ子が部屋へ入ると眠たそうな目を擦りながらまだ床でゴソゴソと書類整理をしている彰一クンがいた。
さすがそれにはケイ子も、
「し、彰一クン!!
アナタまだやってたの!?徹夜?」
と呆れてしまっている。
「ふぁ~。
徹夜ですよ……。」
とボケボケしている様子の彰一クン。
大あくびをしている。
「まったくダラしないやつ……。
さっさと顔洗って、コンビニに買出しに行っといでッ!!」
とケイ子。
「ふぁ~い。
あ、タバコ吸ってきても良いっすか?」
と彰一クン。
「もぉ、とっとと行っといで!!」
と、ケイ子はボケボケ彰一クンを部屋から追い出すと彼が整理していた床の紙の束に目をやった。
何百枚も大量の書類が混在されて積みあげられてある。
その部分の端っこの方に一枚の写真が落ちてある…。
(ギョ!!)