望美
~ママ、離れないわよ。私は絶対に!~
鶴子はつづけて、
「政子さん、誕生祭のときには私のかわりまでしっかり来客の方々に挨拶してくださってありがとうね。撮影所でもね、政子さんの写真を見せるとみんな和風美人だのなんのって!!
鶴子さん、あとは孫だけですね!なんつって言われてしまったのよお~!」
とニコニコ政子の方を見る。
「ありがとうございます。早くお母様に孫を見せてあげたいですわ!!」
と喜び言う政子。
すると、
「それはどうかしら?」
突然、美華が冷たい声で言いだした。
「お父様もお母様もご存じでしょうけれども、政子さんは本格的に不妊治療を開始しだしたんですのよお。」
「それは知っておる。」
「知っているわよそんなことわ」
と二人。
政子は固まってしまった…。
美華は更に冷酷な声で、
「子もできぬ女が嫁いでくるなんて、これはある意味、前代未聞だわぁ!!
そもそも、政子さんが身寄りのいない出身だということ自体問題があるというのにね……。」
と言うと、食べかけのパンを政子に向かって投げつけた。
「政子さん、誕生祭のときには私のかわりまでしっかり来客の方々に挨拶してくださってありがとうね。撮影所でもね、政子さんの写真を見せるとみんな和風美人だのなんのって!!
鶴子さん、あとは孫だけですね!なんつって言われてしまったのよお~!」
とニコニコ政子の方を見る。
「ありがとうございます。早くお母様に孫を見せてあげたいですわ!!」
と喜び言う政子。
すると、
「それはどうかしら?」
突然、美華が冷たい声で言いだした。
「お父様もお母様もご存じでしょうけれども、政子さんは本格的に不妊治療を開始しだしたんですのよお。」
「それは知っておる。」
「知っているわよそんなことわ」
と二人。
政子は固まってしまった…。
美華は更に冷酷な声で、
「子もできぬ女が嫁いでくるなんて、これはある意味、前代未聞だわぁ!!
そもそも、政子さんが身寄りのいない出身だということ自体問題があるというのにね……。」
と言うと、食べかけのパンを政子に向かって投げつけた。