望美
~ママ、離れないわよ。私は絶対に!~
数日後
川添家・ダイニングルーム
この日、長期出張から帰ってきた義父・義郎と義昭。
二人の帰国を祝うため共に出張に同行した社員らも招いてパーティーを開いていた。
腕利きの良いシェフを招いて、最高級の晩餐に豪勢なワインやシャンパンが次々と開けられていく・・。
久しぶりに帰ってきた義昭は以前よりさらに日に焼けていて男前になっていた。
帰ってくるなり義昭は真っ先に政子のもとへ駆けつけ、
「政子!ただいま!」と元気に笑い、つづけて
「ほら!土産にネックレスやらバッグやらたくさん買ってきたんだよ!」
と嬉しそうにハシャギながら紙袋をゴソゴソ漁ると、他の人にも土産を見せたり配ったりしだした。
「お帰りなさい・・。」
と、ボソッと呟く政子。
義昭の気持ちは嬉しいが、自分の身に降りかかった不幸のことを考えると、とても二人の帰国を祝ってられる余裕などなかった。
こうしている間にも得体の知れない赤子が政子の子宮の中で活動しているのだ。
川添家・ダイニングルーム
この日、長期出張から帰ってきた義父・義郎と義昭。
二人の帰国を祝うため共に出張に同行した社員らも招いてパーティーを開いていた。
腕利きの良いシェフを招いて、最高級の晩餐に豪勢なワインやシャンパンが次々と開けられていく・・。
久しぶりに帰ってきた義昭は以前よりさらに日に焼けていて男前になっていた。
帰ってくるなり義昭は真っ先に政子のもとへ駆けつけ、
「政子!ただいま!」と元気に笑い、つづけて
「ほら!土産にネックレスやらバッグやらたくさん買ってきたんだよ!」
と嬉しそうにハシャギながら紙袋をゴソゴソ漁ると、他の人にも土産を見せたり配ったりしだした。
「お帰りなさい・・。」
と、ボソッと呟く政子。
義昭の気持ちは嬉しいが、自分の身に降りかかった不幸のことを考えると、とても二人の帰国を祝ってられる余裕などなかった。
こうしている間にも得体の知れない赤子が政子の子宮の中で活動しているのだ。