望美
~ママ、離れないわよ。私は絶対に!~
(何という事だろう。超音波検査でもう手も足も確認できるなんて…。なんておぞましいスピードなの…。)
と政子は顔をこわばらせた。
医師は
「あの・・、こんな事言うのは余計だと思うんですが、人工妊娠中絶を行う場合、22週目以上になると行うことが出来なくなりますので・・・。」と付け足して言った。
すると義昭が、
「そのことで・・。」と医師に囁くと近くにいた看護師を外させ、バッグの中から厚手の茶封筒を取り出し、医師に差しだすと、
「これで、いまから私が言う通りに口裏を合わせていただきたいんだ。」と頼みだした。封筒には300万程度入っている。
医師は唖然としながらもハッと我にかえると「受け取れない!」と封筒を突返し、拒否した。
政子も医師に向かって頭を下げ、
「お願いします!私、この子を産みたいんです!ですからどうか、こちら様で私が緊急避妊を行ったことや乱暴されたという話は水に流していただいて、口外なさらないようにして頂きたいのです!!」と訴えた。
「しかし……。」
と躊躇する医師。
義昭は医師に封筒を握らせると、
と政子は顔をこわばらせた。
医師は
「あの・・、こんな事言うのは余計だと思うんですが、人工妊娠中絶を行う場合、22週目以上になると行うことが出来なくなりますので・・・。」と付け足して言った。
すると義昭が、
「そのことで・・。」と医師に囁くと近くにいた看護師を外させ、バッグの中から厚手の茶封筒を取り出し、医師に差しだすと、
「これで、いまから私が言う通りに口裏を合わせていただきたいんだ。」と頼みだした。封筒には300万程度入っている。
医師は唖然としながらもハッと我にかえると「受け取れない!」と封筒を突返し、拒否した。
政子も医師に向かって頭を下げ、
「お願いします!私、この子を産みたいんです!ですからどうか、こちら様で私が緊急避妊を行ったことや乱暴されたという話は水に流していただいて、口外なさらないようにして頂きたいのです!!」と訴えた。
「しかし……。」
と躊躇する医師。
義昭は医師に封筒を握らせると、