望美 ~ママ、離れないわよ。私は絶対に!~
川添家・ダイニングルーム

豪華な晩餐も終え一段落している、一家五人。
イベリコ豚の生ハムをつまみに食後の赤ワインで乾杯していた。
義昭が、
「実はみなさんに御報告があります!」
と笑顔で言いはじめた。

義郎が、
「何だい!?それは。」と意味深に聞いてきた。

「実は、このたび政子が妊娠いたしました!!僕達の子です!!」と三人に告げた。

「え!?」
ビックリする三人。

政子は照れて下を向いている…。

そして義郎と鶴子は、もう待ってました!っとばかりに喜びだした。

義郎が、
「本当か!?政子くん本当なのかっ!?
素晴らしい!!わしに待望の孫ができるなんて!!実に素晴らしい!!」と高ぶりながら話せば、鶴子はもう満面の笑みで、
「政子さん!おめでとう!!まぁ、本当によくおやりになってくれたわぁ~!!私も何となく予感はしていたんですけれど、本当に妊娠なすっただなんて、嬉しいわぁ~!!夢のようだわ!!私達に孫ができるなんて!!」と言い、うっすら目に涙を浮かべている。
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