望美
~ママ、離れないわよ。私は絶対に!~
「お父様のお誕生日パーティーですもの、各界の著名人の方々が出席なさるのよ!
まぁ、川添財閥が戦後、そりゃあGHQの介入によって解体されたったらありゃしないけれど、こうして平成の世まで川添家が発展し続けることができたのは、ひとえにお父様のご活躍ゆえですわ。
石油産業でご活躍なすったから。
貴女もこれからは川添家の一員として、相応のご品格をお持ちにならしゃって下さらなければねぇ。
よろしくて?」
と美華は政子を見下すように言い放った。
「わかりました。お姉様。」
政子はそう答えると、美華はササッと場内へ去って行った。
政子は悔しくて唇を噛み締めていた。
すると
「政子!」
と場内から義昭が駆け寄ってきた。
「心配したよ~。遅かったじゃないかぁ。あっ、結局ワンピースにしたのか!!」
義昭は笑っている。
「……変かしら?」
と政子が聞くと、
「いや、カワイイよ」と義昭。
そして、
「そんなことよりまた姉貴に嫌味なこと言われたか?」
と困った顔をしてしまった。
まぁ、川添財閥が戦後、そりゃあGHQの介入によって解体されたったらありゃしないけれど、こうして平成の世まで川添家が発展し続けることができたのは、ひとえにお父様のご活躍ゆえですわ。
石油産業でご活躍なすったから。
貴女もこれからは川添家の一員として、相応のご品格をお持ちにならしゃって下さらなければねぇ。
よろしくて?」
と美華は政子を見下すように言い放った。
「わかりました。お姉様。」
政子はそう答えると、美華はササッと場内へ去って行った。
政子は悔しくて唇を噛み締めていた。
すると
「政子!」
と場内から義昭が駆け寄ってきた。
「心配したよ~。遅かったじゃないかぁ。あっ、結局ワンピースにしたのか!!」
義昭は笑っている。
「……変かしら?」
と政子が聞くと、
「いや、カワイイよ」と義昭。
そして、
「そんなことよりまた姉貴に嫌味なこと言われたか?」
と困った顔をしてしまった。