望美 ～ママ、離れないわよ。私は絶対に！～

なんという事だろうか、抱きついている望美の腕と政子の腕が触れ、くっついていくのである…。

望美はまるで磁石のように政子にへばりついてくる。

政子がどんなに振りほどこうとしても、政子の腕の皮膚と望美の腕の皮膚はまるで強力接着剤で接着されたようにピタッとくっついていく…。


「いや！！
何なのよ？」と驚き、恐れる政子。


遂には政子の腕の皮膚と望美の腕の皮膚とが接着されていた境目もなくなり、完全に皮膚と皮膚が繋がって結合してしまったのである！！

「ママ！ママ！」
とますますしがみついてくる望美。


「やめて！！望美！！やめて！！」
と政子は必死で抵抗するが、あれよあれよという間に両腕、両足、胴体にピタッと吸盤のように政子にくっついてはどんどん結合していく望美。


「ギャアア！！
アアー！！」



着ている服さえも貫通して、もはや粘土と粘土がくっついて一つの固体になるようになっていく。


「ギャアアアアアアーー！！！！」
「ママ！！ママ！！愛してるわ！！私、離れないわよ！！絶対に離れないわよ！！！」