望美 ~ママ、離れないわよ。私は絶対に!~
その日の政子の夢。


何も無い暗闇の中、
15、6歳くらいの美少女が現われた。
それはまるでまだ幼い少女だった望美が成長した姿のようだった。


黒いロングヘアーに赤いカチューシャをして、セーラー服を着ている。大きな目の、キリッとした眉毛、ちょこんとした唇。そして若干、年相応にしては濃い艶やかな化粧をしている。



そしてパッチリした目で政子の方を鋭く睨みながら一言





「殺シテヤル……。」




そう呟くとスッと消えてしまったのだった……。
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