初めての恋だから
♪~♪~♪


「…夢」


私は軽快なアラーム音で
目を覚ました。
少し肌寒い10月6日。


「あれから、もう7年…」


窓の外に目を向ける。
いつもと変わらない風景___
足速に通り過ぎてく人々。
変わらないのは
…私だけかもしれない
少しの孤独感が襲う。


「きっと…夢を見たせいだ」


懐かしい…夢。

学生時代の
甘くてほろ苦い、
恋に生きてた日々の夢。


必死に背伸びをしようとして
早く大人になりたいと
もがいていた15の春…



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