初めての恋だから
~クリスマス・イヴ~
私達の学校は
その日が終業式だった。
「おはよう!」
クリスマスプレゼントを
鞄の中に忍ばせて
私の胸は、ワクワクしていた。
「朔也君、来ないね…」
「どうしたんだろ…」
落ち込む私を、
慰める恵美。
「大丈夫だよ。
寝坊だよ!寝坊~ね?」
「うん…心配だな。」
その心配は見事的中…
熱が出たらしい…
「最悪だ…」
机に顔を押し当てる私。
「ならさ、
お見舞いに行こうよ!」
「行く!!」