空への手紙~君と過ごした5ヶ月間~
それから、君との何気ない生活が始まったね。



好きって気持ちを隠すのは本当、疲れてしまったわ…
でも、私は伝えるつもりなんて無かったわ…
仲間として過ごしていくために…



何気ない会話で君が、ゲーム好きってわかった。
私も、結構アクション系とか、好きで君との話が盛り上がった時期があったよね。
私は、君にゲームを借りる約束をした。
たくさん、借りたけど、全然クリアすることができなくては、君に助けを求めていた。
そしたら、君は、何でできないの?みたいな顔で、逆に聞いてきたね。
それにむかついて、私もできるだけ、頑張ったけど、でも、君に助けを求めないと、クリアデキないところもあって。
結局、君に助けを求めたよね。
少し、困ったような顔をしながらも、説明苦手なのに、頑張ってる君がとても、愛らしかった。



今でも、君のゲームとカセット、大事に私の作った巾着の中に入っているよ…



返したかったんだけど、君との繋がりが欲しくて、私はずっと持っていた。
君に返すよって言ったら、君はまだいいよって言ってくれたよね。
あれは、どうしてなんだろうね。
君の好きなゲームなのに。
ただ、面倒くさいだけだったのかな。
それとも、ただの優しさなんだろうか。



それだけでも、私は、嬉しかったよ…
君がいなくなった今でも、君との繋がりをつくったこのゲームを持っていてもいいのでしょうか…



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