空への手紙~君と過ごした5ヶ月間~
2日間、君は部活に来なかった。
その間に、バレないようにってしてきた私の君への思いを、友達にバレてしまったの。
そんなこと、知るわけでもないのに、君の耳に届いてないか、心配だった。

汽車の中で、友達との帰り。
その日はいつもと変わらなかった。
唯一、変わったことと言えば、友達がいきなり、君のことが好きなのか?って聞かれたことぐらい。
私は、最初、ものすごく戸惑った。
でも、部内恋愛は禁止だったため、私は必死で否定した。
自分の気持ちに嘘つくのが、苦しくてつらかったのに。
本当は、大切な友達だから言いたかった。
だけど、私は裏切ってまでも、君への気持ちを隠して、今まで通り過ごすことしか頭になかった。
だって、今までの幸せな時間が壊れるのを恐れていたから。



こんなに、臆病な私を君は、どう思ったんだろうね…



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