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秀は表情ひとつ変えない。
「はぁ?俺はずっとここで喰ってるけど?」
毎日来ているらしい、、、、。
あたしの負け。いや、完敗。
どう言い返せばいいかも分からず、あたしは黙り込んでやった。
秀はこういうの、ニガテだって事は知ってるもんねー☆
「杏奈?」
ほぉ~ら、来た!
「おーい、杏奈?」
見事に騙されてるー?
今日は大丈夫かも!?
「起きないとキスするけどいい?」
キ、、、ス?
あたしは急いで顔を上げた。
「やっぱりねー」
「あぁ!失敗したぁ、、、」
急な出来事で、顔を上げてしまった。
くそっ!悔しい!!!
「弁当、喰うか?」
「はぁ!?何であんたと、、、」
「意識しちゃってるの?」
うぅ、、、、
意識してないでもないけど、、、当てられたのが悔しい!
いいだろう!
「いいよ、食べてあげる」
上から目線で話しかけた。
「はっ、結局そうかよ。お前は、、、」
「秀ーー!」
ドアの方から、大きな声と、ドアの開く音がした。
誰アレ?ギャルって言葉が似合う女。

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