M
「何怒ってんの?」
「怒ってねぇし」
「怒ってる!」
「怒ってねぇって言ってんだろ?」
「怒ってるじゃん!!」
「へぇ~、、、」
さっきまで向こうを向いていたクセに、クルッと振り返って、
「何?機嫌直してくれんの?」
と、悪戯な笑顔を見せる。
その笑顔を、格好いいと思ってしまった。
「ば、バカじゃないの!?んな訳ないじゃん!!」
「じゃあ、何でさっきムキになってたの?」
うぅ、、、図星。
でも、自然になったんだし!
「ムキになんか、なってない!」
秀の横を通り過ぎようとしたとき、腕を掴まれた。
「なっ、、何?」
「機嫌なおしたいんだったらさぁ、、、」
つばを飲んだ。
「おれの言うこと聞いてくれない?」
何だ、そんなこと?
結局、おごってーだの、そんなンでしょ?
幼なじみなら、そんくらいは予想できた。

このとき、OKしなければよかった!!

「いいよ。結局おごれって言うんでしょ」
「ううん、違うけど」

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