年下彼氏、
キーンコーン…と
始業を告げるチャイムが無常に響く。
先輩をもう一度見上げて
校内へ駆け込んだ。
下駄箱で、生徒指導の先生が怒鳴っているのが聞こえる。
「コラー!告野ーっ!
油売ってないで、さっさと教室に入れ!!」
「ハーイハイハイ…」
煩いと思いつつ、もう毎日のことなので慣れたものだ。
適当に小言を受け流して
上靴を引っ掴んで階段を上る。
もう既に朝のHRは始まっていた。
「オハヨーゴザイマス。」
一気に集まる注目。
友達の君影(キミカゲ)がケタケタと笑っていた。
”相変わらず青春してんなバカ”ってな!