年下彼氏、
「…ほんと、誰なんだろ…」
隣で、未羽が笑う。
私の教室を知ったらしい有弥は
毎朝毎朝、手を振る。
そして、そんな彼を
本当によく知らない私。
「あんなにくっついてるのに
紗枝、あの子のこと知らないの?!」
「んーよく分かんない。
何であたしの名前知ってるのかーとか。」
普通にしてれば、絶対にモテそうなルックス。
特に目立つこともないはずの私が
何であんな子になつかれてるんだろうって
怪しまずにはいられないよ。