朝8時、中州駅で・120円


「いやいや、君、さっきまで泣いてたじゃん」


「まぁ、そうなんだけど……」


「だけど?」


「好きになっちゃったんだもん!」


これまたキラキラの笑顔で彼女は言い放った


アホだ……


本物のアホだ、こいつ……


彼女の手からマフラーを取り、さっきのベンチにもう一度座った


電車には乗り遅れるし


変な女には会うし


ホント、散々な日だな……


「はぁ………」


大きく息を吐きだした


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