朝8時、中州駅で・120円
その日から毎朝、駅で会うようになった
「はぁ………」
思い出しただけで、ため息が洩れる
「ん?どーしたの?」
未だに腕に引っ付いてるこいつは無視して、買ったままのココアを出した
「あ、またココアだ」
そう、俺の毎朝の習慣だった缶コーヒーはココアに変わった
「ココア、好きなんだね」
人の気も知らねぇで
何も知らずに笑顔で話すこいつをちらりと横目で睨んで、ココアを飲み干した