朝8時、中州駅で・120円


彼女をベンチに残して、電車に乗ろうと歩いた


んだけど……


「…あの!」


ぐえっ


急に首が苦しくなった


首に巻いたマフラーを後ろから引っ張られてる


「ま、待って!」


彼女の声がするから、きっとこのマフラーを引くのは彼女だろうけど


苦しい……


ぷしゅー


目の前では、俺が乗るはずの電車が走り出した


プラットホームには、首を絞められた俺と、マフラーを握りしめた彼女が残された


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