気付けばよかった。
    








「すいとう忘れた!!」







そう言ってげた箱へ再び戻った。

ああ、なんで忘れてしまったんだろう。

なんで、なんで、なんで。

自分で自分が分からない。

なぜ、なぜ。

なんで忘れてしまったんだろう。

もう嫌だ。自分が嫌だ。

ばか、ばかばか。

自分が分からない。嫌だ、嫌だよ。

なんで気付かなかったんだろう。

気付けば、気付けばこんなことには

ならなかった。

ああ、いちいちげた箱へ戻らなくちゃいけない。

5mも走らなきゃいけない。

やだよ。

何さ、もう嫌だ―…
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