REAL
第2章
「ただいま」
家に帰ると
夕飯のいい匂いがした。
「おかえりお姉ちゃん!」
ドタドタと
階段を降りてきたのは
妹の奈美。
「あ!ちわっす!」
その後に続いて来たのは
幼なじみで奈美と同い年の
岡本修也。
「なによ、騒々しいわね」
「冷たいなあ、せっかくご飯一緒に食べようと思って待ってたのにぃ」
「わかった。着替えてくるね」
めんどくさいと思いながら
階段をのぼる。