REAL
お母さんの鋭い目。
「…何も変わりません」
「学力テストは?いつなの?」
「もうすぐ」
「1位、とるのよ」
重たい空気が流れる。
「も、もう!やだなぁ!さ、早くたべよ!冷めちゃう冷めちゃう!」
奈美が気遣ってか
テンションをあげてる。
私は箸を乱暴に置いて
席を立つ。
「…ごちそうさま」
「えっ!お姉ちゃん、食べてないじゃあん!」
奈美の言葉を無視して
自室へ向かった。
歯をくいしばりながら。