朔夜的短編集
そのトランクの中身は
それは、とある都市伝説。
1つの国が危機に陥った時に現れる不思議な男がいるという。
その男は全身黒のスーツに大きなトランクを持っている。
そのトランクの中には、その国を立て直すために必要なものが入っているのだそうだ。
男を信じトランクの中身を受け取ればその国は安泰、追い払えば国がなくなってしまうという。
その男が誰なのか
どこからやってくるのか
それは誰も知らない…。
「―――貴方の国をお助けするものを持って参りました」
そう言って、謎の男は不適な微笑みを浮かべた。
男の傍らには古ぼけた感じのトランクが1つ置かれている。
「これは私の勝手な善意ですので、どうするかは貴方達にお任せします。ですが一度…騙されたと思って中身だけでも確認されてはいかがですか?」
突然の来客に戸惑っている政治のトップにいるであろう男達に彼はそう言い、机の上にトランクを置いた。
「貴方達の国の、支えになればよいのですが…」
そして男は、ゆっくりとトランクを開けた。
お題:『トランク、支え、国』
1つの国が危機に陥った時に現れる不思議な男がいるという。
その男は全身黒のスーツに大きなトランクを持っている。
そのトランクの中には、その国を立て直すために必要なものが入っているのだそうだ。
男を信じトランクの中身を受け取ればその国は安泰、追い払えば国がなくなってしまうという。
その男が誰なのか
どこからやってくるのか
それは誰も知らない…。
「―――貴方の国をお助けするものを持って参りました」
そう言って、謎の男は不適な微笑みを浮かべた。
男の傍らには古ぼけた感じのトランクが1つ置かれている。
「これは私の勝手な善意ですので、どうするかは貴方達にお任せします。ですが一度…騙されたと思って中身だけでも確認されてはいかがですか?」
突然の来客に戸惑っている政治のトップにいるであろう男達に彼はそう言い、机の上にトランクを置いた。
「貴方達の国の、支えになればよいのですが…」
そして男は、ゆっくりとトランクを開けた。
お題:『トランク、支え、国』