図書室でキミと~秘密事は図書室で~


……ここは、先輩として

生徒会長として、手助けしなければね。



ちょっとだけその子に近づいて、微笑んだ。



「大丈夫。そんなに緊張することないよ。
簡単に名前とクラスを言えばいいから。」




この前と同じ赤い顔をしたその子を見てると、やっぱり頬が緩むみたいだ。


勝手に顔が笑顔をつくっている。




………頑張れ。


コクンと小さく頷いて、自己紹介を始めたその子。




「一年一組の中川 清嘉です。
よろしくお願いします…」



ペコッと頭を下げて、自己紹介を終えた。


中川 清嘉…

きよか って、ピッタリな名前だな…




.
< 10 / 166 >

この作品をシェア

pagetop