図書室でキミと~秘密事は図書室で~


ぁ、そうだ。

せっかくだから言っておこうかな。


俺が図書委員会担当になったこと。




「ぁ、そうそう。
紳に聞いた?」


「え?」




俺の質問に、首を捻る中川さん。



「ぁ…図書室に来てくれとしか…」



………へぇ。

やっぱり、紳が中川さんを図書室に呼んでいたんだな。


しかも、きっと「会長が呼んでる」とか言ったんだろ?



腐れ縁でかなり長い付き合いをしているからか、なんとなく感付いてしまうようになったな…



でも、何を企んでるのかは全くわからない。



そんな紳にまたイラつきを感じながらも、彼女に向かって笑った。




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