図書室でキミと~秘密事は図書室で~


耳まで真っ赤にして謝ってくる。



目が合うと……そのままジッと見つめられた。


…なんか、照れるな。



見つめていた理由を尋ねると…



「先輩の瞳が、綺麗すぎるんです。」


と、真っ直ぐ俺を見て言い切った。




……グサッ。



こんな気持ち


人生で初めて感じたかもしれない。




言ったあとに、口元を押さえて恥ずかしそうにする彼女に


俺の口元は緩んだ。




そうだ。

今日は、渡したいものがあった。



まだ赤い顔の中川さんに笑って、話を切り出した。




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