図書室でキミと~秘密事は図書室で~


自然に走っていた足をとめる。


俺が指定した公園に入っていく晶奈が見えた。

携帯を耳につけたまま、足早に進んでいく。




………その後ろの人影。

明らかにストーカーだな。



黒いジャージを着てる。


暗くて顔がわからないけど…まさか、同じ学校のヤツ?




……はぁ。


ストーカーするなんて…

暇な男だな。




俺は、反対側にある入り口から公園に入った。



「もしもし?公園についた。」


『っぁ……弥斗…!!!』



小走りで駆け寄ってくる晶奈。

その目には涙が浮かんでいた。



………怖かったよな。




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